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KDFコラム

KDFだより番外編:デザイン・アート・エコ from ベルリン【4】

KDFだより番外編:デザイン・アート・エコ from ベルリン【4】「荷物はご近所から受け取って」1階住民のミッション?!ベルリン宅配事情
[2021 Apr. 09]

KDF会員 加賀田恭子
http://www.kdf.or.jp/profile/graphic/1319
より、ドイツ・ベルリンから見るデザイン・アート・エコ情報をお届けします。

春めいてきて、公園で半袖で過ごしたと思ったら、次の週には雪や氷が舞うベルリンです。ロックダウンはさらに延長され、イースター休暇は「家で過ごすように」となりました。

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私たち家族はアパートメントの1階に住んでいます。ドイツでは EG(Erdgeschoß・地上の階)といい、日本でいう2階がドイツでは1階です。日本と同じく、EGはあまり人気がない上に、ここではミッションを託されます。

それは、「上階に住んでいる不在者の荷物を預かること」!!
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在宅で仕事をしていると、窓から宅配のお兄さんが手を振り、「荷物がきた」とわかります。解錠して、「ハロー、あれ?ウチ宛じゃないけど」「4階の◯◯さん宛、よろしく。Tschüss!」…。この間3秒くらいで、お兄さんは去るので「えっと、あの…」という間はありません。

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はじめは意味がわからず、わざわざ受取人の玄関前まで運んだり、居なかったら出直したりしました。が、配達者は受取人のポストに、私の名前を書いたメモを残し、あとから住民が我が家に取りに来る、という流れでした。誰もが前を通る、一階の住民が便利に使えるというわけです。

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(人様の宅配置き場となっている我が家のエントランス①↑)

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(人様の宅配置き場となっている我が家のエントランス②↑)

でも「ああ、一階って面倒…」とはあまり思いません。ただでさえドイツにいる人と会話をしない中、感謝の言葉をもらったり、簡単な天気の話をしたり、「いつもありがとう」とチョコレートを頂いたこともありますよ。何人か、近所のスーパーで見かけて、挨拶できたこともあります。

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日本も、宅配ボックスや、営業所とめ置き、街中ロッカーなどで、配達業者の負担軽減に力を入れています。「他人に迷惑をかけない」という日本人の性格から、昔はあったであろう「ご近所あずかり」は少ないかもしれません。でもベルリンではまだまだしっかり現役です。

アパート1階ならよいのですが、ちょっと郊外では「何軒先まで」というのもあるようです。そこまでなると、日本で多く利用していた「日時指定」「午前中指定」「2時間刻みの時間指定」は機能せず、存在しても意味はありません。

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(自転車で少し遠出すれば、こんな景色もあります)

荷物の遅れくらい気にせずおおらかでいたい、と思っても「今日受け取るはずだったのに!」とイライラもしばしば。「欧州で怒ったら負け」とこちらの友人に言われたことを思い出しました。

過去の記事はこちら

●デザイン・アート・エコ from ベルリン【1】スーパーマーケットが打ち出す「ご近所バロメーター」とは?!
http://www.kdf.or.jp/node/813

●デザイン・アート・エコ from ベルリン【2】なんと年間約35万本。クリスマスツリー生木はどこへゆく?!
http://www.kdf.or.jp/node/819

●デザイン・アート・エコ from ベルリン【3】「そのまま入ってる!?」と、けっこう驚くパッケージ事情
http://www.kdf.or.jp/node/824